執筆者
さの内科循環器クリニック
院長 佐野 浩之
経歴
- 2008年川崎医科大学 医学部 卒業
- 2008年川崎医科大学附属病院 臨床研修医
- 2010年六甲アイランド甲南病院 循環器内科 勤務
- 2013年神戸大学医学部附属病院 循環器内科 勤務
神戸大学大学院医学研究科(博士課程) - 2017年愛仁会 高槻病院 循環器内科 勤務
- 2018年愛仁会 高槻病院 循環器内科 医長
- 2025年4月さの内科循環器クリニック 開業
息切れは、体内の酸素が不足している、または二酸化炭素が過剰になっている状態で起こります。呼吸はできていても、血液や細胞へ十分に酸素が運ばれていない場合にも生じます。運動時に息切れを感じることは一般的ですが、安静時や軽い動作で起こる場合は、何らかの疾患が隠れている可能性があります。
これらの症状が見られるときは、加齢や体力低下だけでなく疾患が関係している可能性があります。
息切れの程度は、mMRC息切れスケールを用いて評価されることがあります。
この評価は日常生活の中でどの程度息切れが起こるかをもとに、グレード0からグレード4までの5段階で分類されます。
| グレード0 | 激しい運動時のみ息切れがある状態 |
|---|---|
| グレード1 | 早歩きや緩やかな坂で息切れが出る状態 |
| グレード2 | 同年代より歩く速度が遅くなる、または歩行中に立ち止まる状態 |
| グレード3 | 平坦な道でも短距離で立ち止まる状態 |
| グレード4 | 外出が困難で日常生活でも息切れがある状態 |
一般的にグレード2以上では何らかの疾患が疑われます。
息切れの原因は多岐にわたり、循環器疾患、呼吸器疾患、内分泌異常、貧血、心因性などさまざまな要因が関係します。
心不全、肺塞栓症、肺高血圧症、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)、不整脈などが考えられます。
気管支喘息、COPD、肺炎、間質性肺炎、気胸、肺がんなどが原因となることがあります。肺に空気を取り込む機能や、酸素と二酸化炭素の交換がうまくいかなくなることで息切れが生じます。
貧血では酸素を運ぶ力が低下することで息切れが起こり、甲状腺機能亢進症では代謝が過剰に高まり心肺に負担がかかることで息切れが生じます。そのほか、腎不全や肝硬変などでも症状が現れることがあります。
強いストレスや自律神経の乱れ、過呼吸症候群、パニック障害などでも息切れを感じることがあります。当院では必要に応じて心療内科や精神科へのご紹介もおこなっています。
しっかりと時間をかけて丁寧に問診をさせていただきます。
問診の内容から、血液検査、心電図、酸素飽和度測定、胸部X線検査など必要な検査をおこないます。
さらに、病気が疑われる場合には追加で動脈血ガス分析、呼吸機能検査、心エコー検査、胸部CT検査などをおこない原因をくわしく調べていきます。
息切れの治療は原因となる疾患に応じておこないます。軽度の場合には呼吸指導や薬物療法をおこない、症状の改善を図ります。酸素飽和度が低下している場合や症状が強い場合には、酸素療法や人工呼吸管理が必要となることもあります。
息切れと動悸は同時に現れることが多い症状です。心不全や不整脈といった循環器疾患だけでなく、呼吸器疾患や貧血などでも起こります。これらの症状が同時に現れている場合には疾患が関係している可能性が高いため、お早めの受診をおすすめします。
息切れの原因はさまざまであるため、受診先に迷うこともあると思います。循環器疾患や呼吸器疾患が原因となることが多いため、まずはこれらに対応している医療機関を受診することが重要です。
神戸六甲道のさの内科循環器クリニックでは、循環器専門医が丁寧に診察をおこない、原因を見極めたうえで適切な診断と治療につなげていきます。また、呼吸器疾患が疑われる場合には必要に応じて呼吸器専門医など適切な医療機関へご紹介いたします。気になる症状がある方は、お早めに当院までご相談ください。
Sano Medical & Cardiovascular Clinic. Sano Medical & Cardiovascular Clinic.