執筆者
さの内科循環器クリニック
院長 佐野 浩之
経歴
- 2008年川崎医科大学 医学部 卒業
- 2008年川崎医科大学附属病院 臨床研修医
- 2010年六甲アイランド甲南病院 循環器内科 勤務
- 2013年神戸大学医学部附属病院 循環器内科 勤務
神戸大学大学院医学研究科(博士課程) - 2017年愛仁会 高槻病院 循環器内科 勤務
- 2018年愛仁会 高槻病院 循環器内科 医長
- 2025年4月さの内科循環器クリニック 開業
高血圧は自覚症状がほとんどないまま進行することが多く、気づかないうちに心臓や血管に負担をかけてしまう病気です。神戸六甲道のさの内科循環器クリニックでは、循環器専門医が丁寧に診察し、原因を見極めながら一人ひとりに合わせた治療と生活改善のサポートをおこなっています。気になる症状がみられる方は、一度お気軽にご相談ください。
高血圧とは、血圧が慢性的に高い状態を指します。たまたま一度の測定で高い値が出ただけでは高血圧症とは診断されず、繰り返し測定しても正常より高い状態が続く場合に診断されます。
一般的には、診察室での測定で収縮期血圧140mmHg以上、
または拡張期血圧90mmHg以上が基準とされています。
血圧とは、心臓から送り出された血液が動脈の内壁を押す力のことです。
心臓が収縮したときに最も高くなる値を収縮期血圧、拡張したときに最も低くなる値を拡張期血圧といいます。
血圧は心臓の働きだけでなく、血管の弾力性や自律神経、腎臓やホルモンの働きなど多くの要因によって調整されています。また、1日の中でも変動する特徴があります。
原因が明確でない高血圧で、全体の多くを占めます。塩分の過剰摂取、肥満、運動不足、ストレス、喫煙、飲酒など生活習慣が大きく関係しています。
腎臓やホルモンの異常など、明確な原因がある高血圧です。原因となる病気を治療することで血圧の改善が期待できるため、見逃さないことが重要です。
血圧が高い状態が続くと血管に負担がかかり、次第に血管は厚く硬くなります。この変化が動脈硬化であり、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞、大動脈瘤、腎機能障害、眼底出血などさまざまな病気の原因となります。また心臓も強い圧力に耐え続けることで肥大し、心不全へと進行することがあります。こうした合併症を防ぐためにも、早期からの管理が重要です。
高血圧の治療は、大きく「生活習慣の改善」と「薬物療法」の2つを組み合わせておこないます。血圧の値や合併症の有無によって、どの治療を優先するかは異なります。
軽度の高血圧や、初期段階の場合は生活習慣の見直しが重要となります。減塩、適度な運動、体重管理、禁煙、節酒、ストレスのコントロールなどをおこなうことで、血圧の改善が期待できます。これらは薬を使用する場合でも基本となる治療であり、継続することが大切です。
血圧が高い状態が続く場合や、動脈硬化のリスクが高い場合には、薬による治療をおこないます。血圧を下げる薬にはさまざまな種類があり、患者さまの状態に合わせて選択します。1種類で十分な効果が得られない場合は、複数の薬を組み合わせることもあります。
高血圧の背景にある糖尿病や脂質異常症、腎機能障害などの合併症がある場合は、それらの治療も同時におこないます。
生活習慣の改善だけでは十分な効果が得られない場合、薬による治療が必要となります。自己判断で薬を中止すると血圧が再び上昇し、合併症のリスクが高まるため注意が必要です。副作用や不安がある場合は、必ず医師にご相談ください。
高血圧は一時的に良くなっても、治療を中断すると再び悪化することが多い病気です。そのため、定期的な通院と血圧管理を続けることが非常に重要です。当院では、血圧のコントロールだけでなく、将来の心筋梗塞や脳卒中の予防を見据えた長期的な管理をおこなっています。
塩分の摂りすぎは血圧上昇の大きな原因です。
1日6g未満を目標に調整することが大切です。
急激な温度変化は血圧を上昇させます。特に冬場は室内と浴室、トイレの温度差に注意が必要です。
熱いお湯は血圧変動を大きくするため、40℃前後のぬるめのお湯で短時間の入浴が望ましいとされています。
強くいきむことで血圧が上昇します。便秘を予防し、無理のない排便を心がけることが大切です。
睡眠不足やストレスは血圧を上げる要因となるため、規則正しい生活と十分な休養が重要です。
喫煙は血管を収縮させ、動脈硬化を進めるため、高血圧管理において重要なリスクとなります。
過度の飲酒は血圧上昇の原因となります。適量を守ることが大切です。
体重の増加は血圧上昇と密接に関係しており、適正体重の維持が重要です。
軽い有酸素運動は、血圧の改善や全身の血流の促進に役立つとされています。ただし、運動の内容や強度は体の状態によって適切な範囲が異なるため、無理をせず医師と相談しながら進めることが大切です。
当院では医師の管理のもと、安全に取り組める心臓リハビリテーションを併設しており、専門スタッフが一人ひとりに合わせた運動をサポートしています。
安心して継続できる環境で、無理のない運動習慣を身につけていきましょう。
食事は血圧コントロールに大きく関わります。塩分を控えるだけでなく、野菜や果物を取り入れたバランスのよい食事が大切です。日々の食習慣の積み重ねが血圧の安定につながります。
ご家庭で血圧を測定することは、日常の血圧の変化を把握し、適切な治療や生活改善につなげるためにとても大切です。診察室だけでは分からない本来の血圧の状態を知るためにも、継続して測定していきましょう。
血圧は体調や時間帯、気温、ストレスなどによって変動します。そのため、できるだけ同じ条件で測定することが重要です。
朝は起床後1時間以内(食事や服薬の前)、夜は就寝前に測定するのが基本です。
毎日同じ時間帯で測ることで、より正確な変化を把握できます。
座った状態で1〜2分安静にしてから測定し、腕は心臓の高さに保ちます。
測定中は会話をせず、リラックスした状態でおこないましょう。
測定した血圧は継続して記録し、ご自身の傾向を把握することが大切です。
診察時に記録をお持ちいただくことで、より適切な診療につながります。
高血圧は症状が少ない一方で、放置すると重大な病気につながる可能性があります。当院では循環器専門医が丁寧に診察し、生活習慣の見直しから薬物治療まで総合的にサポートしています。「血圧がたかい」と指摘された方は、まずはお気軽に当院までご相談ください。
生活習慣病
Sano Medical & Cardiovascular Clinic. Sano Medical & Cardiovascular Clinic.